古くなった畳の表替えの際に知っておきたいこと

畳を使った和室は家族団らんやくつろぎのスペースとして古くから日本人に愛されています。西洋化に伴い、和室のない家も増えてはいますが、今再び日本の伝統である畳の良さを見直す動きも出てきています。畳は優れた床材であり、いぐさの香りに癒されたり吸音、保温、吸放湿効果が高いことでからもわかります。また何より優れているのが、耐久性です。畳を長持ちさせるには、3~4年で裏返し、5~7年で表替えを行い、きちんとメンテナンスを行っていれば20年から30年と長く使えるほどです。裏返しとは使っている畳を裏返して再利用する方法のことで、畳縁は交換します。また表替えとは、畳表と畳縁を新調する方法のことで、畳床は同じものを使用します。イグサのささくれが目立ってきたり、光沢がなくなってきたりしていたら、表替えを検討してみるとよいでしょう。

畳の表替え業者選びは相場、資格、見積もりがポイント

畳の表替えを依頼するなら、一畳あたり5,000円から11,000円あたりが相場といわれており、畳の素材や機能によって変動します。最近では天然のイグサに近い素材の耐久性が高い素材も出てきているので、用途や求める機能に応じて選ぶとよいでしょう。業者選びについては、畳製作技能士といった国家資格を有しているかどうかをポイントに選びましょう。畳製作技能士1級では7年以上の実務経験を有し、かつ2級合格後に2年の実務経験を有していなければならず、簡単に取得できない資格となっています。業者を選ぶ際にはぜひ判断基準としてみてください。いくつかの業者から見積もりをもらい、比較してみるのも重要です。見積もり内容が詳細にわかる内訳が書かれているかもポイントとなります。ざっくりとした見積もりしかもらえないような業者は避けた方がよいでしょう。

畳の表替え、構造や作りについても知っておこう

業者選びのポイントとして、畳の構造をよく知っておくことも重要です。畳は畳床、畳表、畳縁で構成されており、畳表は自然素材のイグサに限らず、プラスチック系のものや和紙素材のものなどもあります。イグサについては産地や等級によって相場が変わってきます。上級品ほど良いのは当たりまえですが、それぞれの特徴や耐久性などを理解して選定するとよいでしょう。技術についてもさまざまで、中には数をこなして売り上げを作りたいがために、手っ取り早く鋲を使って簡単に張り替えしているものやもともとの土台を傷つけてしまうような悪質な業者も見受けられます。相場が安いからといって飛びついてしまうと粗悪な扱いをされてしまうこともあり気を付けたいものです。畳屋は技術職であるということを念頭に置き、表替えの際も少々高いと感じても腕の良い業者を選ぶことが大切です。お店の対応や口コミもチェックしておきましょう。